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2017年11月12日

カトリック教会は今 5

《さあ、宗教改革500年も共に礼拝を!》

そこで宗教改革500年記念には合同で何ができるか話し合いが続けられています。
東京ではきっとまた合同礼拝が行われて、キリスト教会が共にこの地上で信仰と愛とにおいて、それぞれに、また共同でキリスト信仰を伝え、愛の奉仕を社会の中で進めていくことを心に刻むことでしょう。
東京ばかりでなく、日本の各地でこういうキリスト教の信仰の交わりが具体的になり、深まっていくことは、今なお混乱している世界の中で大切なことでしょう。
この10月30日には先駆けて、ルーテル世界連盟とローマ・カトリック教会の合同礼拝がスウェーデンのルンドでフランシスコ教皇とルンドの大監督も参列した共同礼拝が行われますし、宗教改革500年の来年には日本でも長崎でカトリックとルーテルの合同礼拝をする協議が始まっているそうです。

それは単にキリスト教が集まって強くなるということではなくて、世界中でそれぞれの信仰をもっている諸宗教のつながりや使命などにも関わってくることになります。それぞれの信仰を確かにし、他の信仰への理解も深めつつ、愛の奉仕で具体的な共同の働きをするなどという広がりも生まれてくるのではありませんか。
若い人たちへの期待も大きくなります。そのためにも自分の立っているキリスト教の信仰を、ルターの宗教改革以来の、聖書に立つ信仰として心に刻まなければならないでしょう。聖書の信仰を深めることと、広く愛の心をもつということとがキリスト教信仰にとって大切ですし、こうした姿勢をこれからの世界において特に諸宗教に呼び掛けて、協力できることはしていくという姿勢が求められるのではないでしょうか。
徳善義和

※2017年11月23日(木)に「ルーテル・カトリック宗教改革500年共同記念」が長崎で行われます。詳しくは各教会のポスターをご覧くださいね。
  

Posted by JELC TNG-teens at 16:00カトリック教会は今(再)

2017年11月05日

カトリック教会は今 4

《合同礼拝の実例》                
先に書いた『義認の教理に関する共同宣言』(1999年)は2004年の秋に邦訳が出版されました。その際に日本ローマ・カトリック教会と日本福音ルーテル教会は出版を感謝して、東京四谷の聖イグナチオ教会聖マリア聖堂で合同礼拝をしました。会堂いっぱいの会衆の姿は、このできごとに対する感謝も関心も表していたと思います。(2004年10月31日)

その後、聖公会とルーテル教会が互いに聖餐に招き合うこと、また合同で聖餐式を行うことを互いに承認し合ったときには、聖公会の東京教区首座教会である聖アンデレ教会で合同の聖餐礼拝を行って、これまた会堂いっぱいの両教会信徒が喜びを分かち合いました。(2008年5月11日)

また2014年には、こうした諸教会の対話と相互理解と協力を進めるきっかけとなった、第二バチカン公会議の文書「エキュメニズム教令」の50年を記念する礼拝を、カトリック教会、聖公会、ルーテル教会合同で、東京カテドラル関口教会聖聖マリア大聖堂でもつことができました。これには600名を超える三教会信徒が集まり、教会間の交わりの深まりに感謝し、これからの交わりのために祈りを合わせたのでした。(2014年11月30日)

これら三つの特別礼拝では、この交わりの対話と協力に国内でも国際的にも当初から関わってきたという理由で、私が説教者を務める機会を与えられたことも主に感謝しなければならないことでしょう。
徳善義和
  

Posted by JELC TNG-teens at 16:00カトリック教会は今(再)

2017年10月29日

カトリック教会は今 3

《具体的な交わりはどう進んでいるのか》   
    
神学校の教師となって間もない頃、都内の先輩の牧師先生から電話をもらいました。
「徳善君、近くのカトリック教会から、この地域の諸教会の親睦のために運動会を一緒にしないか、と電話をもらったけど、どうしたものかねー」という電話でした。
私はここに書いてきたようなことを電話で話して、「運動会、一緒にやってご覧になるといいですよ」とお返事しました。
やってみたら非常に雰囲気がよく、「こうしたことを続けて理解し合おう」ということになりました。

やがて、自分たちだけ楽しく親睦しているだけではいけないだろう、なにか人々のお役に立つようなことを一緒にできないか、ということになり、当番教会を決めて毎年四旬節に地域の教会に呼び掛けて献血運動をしようということになり、長く続いたそうです。
そうなれば、一緒に礼拝しようという声が出てこない方がおかしいでしょう。
この地域では今でも諸教派合同の礼拝の時をもっていると聞いています。

こういう実際の、共同の出会いはきっと各地で起こっているのではないでしょうか。
なにかを「上で」決めてそれでおしまいというのではなく、諸教派の信仰的な交わりが具体的に進められていくことは本当にうれしく、望ましいことです。
みなさんのところでもそういう機会があればぜひ参加して、祈りを共にしてください。若い人たちの共同の礼拝、奉仕、親睦などもいいですね。
徳善義和
  

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2017年10月22日

カトリック教会は今 2

《神学対話も始まる》

1970年代に入ると、アメリカを始めとして、国際レベルでも、また日本でも、カトリック教会と様々な教会との神学的な対話が始まりました。
こうした対話の中でも、ルーテルとカトリック、聖公会とルーテル、聖公会とカトリックの間の対話が長続きして、具体的な成果が見えてきていると思います。
私は国内でも国際的にも長いことこの対話の席に加わって、神学的なことだけでなく、個人的な信仰の交わりも深めてきました。

まず最初に洗礼の相互承認をしました。それまではカトリックは他の教会で受けた洗礼を認めず、必ず自分たちの教会で洗礼をやり直していましたが、認めるようになったのです。ルーテル教会とも礼拝で唱えることのある「ニケア信条」について共同の学びをして、歴史上共通の信仰を保っているという確認もしました。

国際レベルの神学対話では、ルター誕生500年記念の1983年には「ルターは共通の信仰の父」と確認し合いましたし、1999年には、宗教改革の際にもっとも論争されたテーマである義認について『義認の教理に関する共同宣言』を出して、基本的なことについての一致と、なお残る諸問題への取り組みの課題を明らかにしました。
最近では宗教改革以来の両教会の歩みを振り返って『争いから交わりへ』という文書を公にしています。

これら二つの文書は日本語にも訳されていますし、日本での対話の中で委員会が共同執筆した『カトリックとプロテスタント どこが同じで、どこが違うか』教文館は予想以上に非常によく読まれています。この本などはカトリックの学校などでキリスト教についての教科書にもなっていると聞いています。一度読んでみてください。
徳善義和

  

Posted by JELC TNG-teens at 16:00カトリック教会は今(再)