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2021年06月30日

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《大祭司は、自分自身も弱さを身にまとっているので、無知な人、迷っている人を思いやることができるのです。》
(新約聖書/ヘブライ人への手紙5章2節)

悩みがある人や困難に直面している人の助けになりたいと思い、いろいろ考えたり自分でも調べたりして、なんとか相手を理解して寄り添うことができたらと頑張ったつもりが、相手から「わかったようなこと言わないで」と怒られたことがあります。

相手が大変な時に、何がどう大変なのかを想像し、思いやりをもって接しようとすることは、確かに大切で、とても尊いことです。しかし、どんなに想像力を駆使して様々なことを考えてみても、完全に相手を理解してその痛みを感じることはできません。私は相手のことを思いやるということに捉われて、まるで自分も同じ痛みを持っているかのように相手に接していました。

いつの間にか相手に寄り添うのではなく、相手と自分が同じであるかのように語っていました。ただ、私自身が感じたものは想像の産物であって本当は空っぽのはずで、実際に生身の心と体に痛みを持っている相手からすれば、何も知らないのに頭だけでわかったようなことを言わないでという怒りだったのです。

あの時、私がやるべきことは、自分の中に虚像を作り上げてわかったようなことを言うことではなく、想像しても想像しきれない生身の痛みがあることを認め、わからないことを受け入れることだったと思います。その時、おそらく初めて相手のために本気で祈ることができるのだと思います。私は想像して、想像して考えて、寄り添おうとしたけれど限界がありました。

しかし、イエス・キリストは、あなたの弱さ、悩み、困難を知っていて、それは想像の産物ではなく、イエス・キリストが人の罪のために十字架にかかって死ぬという生身の痛みを負ったからこそ、あなたに寄り添うのです。想像の言葉ではなくて、生身の生きた言葉であなたに語りかけるのです。だから、私は大祭司イエス・キリストの言葉があなたに届いて生きる力を与えるように祈ります。


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Posted by JELC TNG-teens at 13:00 │メルマガ

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