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2020年10月07日 13:00

《家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、わたしたちの目には不思議に見える。》
(新約聖書/マタイによる福音書21章42節)

「家を建てる者」は、家づくりのプロのことです。そのため素材にこだわります。当時の家は、石を積み重ねてできていました。プロの人々が捨てた石が、家をしっかりと組み合わせる「隅の親石」(建物の土台となる大事な石)となったと言われます。捨てられた理由は、見栄えが良くないからかもしれません。ところが、かえってそのような石こそが、家の石組みを強固にする親石となったと言われています。最初に捨てられた石は、捨てられてもなお最後まで残り続け、家をしっかりと支える石となりました。

家づくりのプロたちは、考えた末に石を捨てました。しかし神様は、人間が頭を悩ませた結果捨てた石を用いて家を建てるのです。神様の常識は、人間の常識とぶつかることがあります。人間が、これは使い物にならないと捨ててしまうものをも、神様はその用途を見つけ、生かしてくださいます。

私たちも、考えに考えた末に決断し、それでも失敗することがあります。しかし神様は、家を建てる者が捨てた石を用いて家を建てられたように、私たちの失敗をも用いて、素晴らしいことを成し遂げてくださいます。頑張っても失敗し、努力が報われないと思うことがあるでしょう。そのときに、ぜひ思い出してください。神様はあなたが失敗だと思うことをも無駄にはせず、あなたのうちに素晴らしいことをなしてくださいます。

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