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《忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。》
(新約聖書/ルカによる福音書21章19節)

 私はこの聖句の中の「忍耐」という言葉から、エディ・エンケティアというサッカー選手のことを思い浮かべました。エディは私の応援しているイングランド（イギリス）のアーセナルというサッカーチームでプレーするフォワードの選手です。エディのサッカー選手としてのキャリアは忍耐の連続でした。

エディは１６歳の時に、7年間過ごしたクラブから放出されました。その後、アーセナルのアカデミーに加入しましたが、なかなかトップチームでプレーする機会は訪れませんでした。そのため出場機会を求めてレンタル移籍をしましたが、なかなかプレーする機会がなく、アーセナルに復帰しました。アーセナルに復帰して１年は出場時間もそれなりにありましたが、その後の１年はプレー機会が激減してなかなかベンチに入ることも出来ず、アーセナルとの契約も満了が近づいていました。そんな中、エディに転機が訪れます。レギュラーのフォワードの選手が病気で欠場したことにより、エディにリーグ戦で１年ぶりに先発の機会が訪れ、２戦目に先発した試合でかつて自分を放出したクラブ相手に２点を挙げ、勝利に大きく貢献しました。エディはこのチャンスを掴んでシーズン終了まで先発を続け、契約延長を勝ち取りました。契約延長後もエディに忍耐の時間は続きます。夏にアーセナルがレギュラークラスのフォワードの選手を獲得したのです。そのため、リーグ戦で先発する機会は再び少なくなりましたが、腐らずに努力を続け、先発した際には多くの得点を決めて出場時間が増え、強いチームと対戦する際に先発メンバーに名を連ねることも珍しくなくなり、時にはキャプテンアークを巻くようにもなりました。こうした努力が認められ、今年に入って初めてイングランドの代表チームに選ばれ、デビューも飾りました。

ここまでエディが多くの困難を、忍耐強さによって乗り越えてきたことを説明してきましたが、私はエディの忍耐強さには彼の信仰の強さも背景にあると思います。エディは敬虔なクリスチャンで、得点を決めた際には「全ての栄光を神に」と話すこともたくさんあります。エディは神様に感謝する気持ちを忘れずに、上手く行かない時でも神様がチャンスを与えてくれると信じ続けるからこそ、常に忍耐強くあれるのだと思います。私は最近なかなか教会に行けていませんが、エディのように、神様が私たちに与えてくれている命に感謝し、信仰を持って生きていきたいと思いました。