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2017年10月15日

カトリック教会は今 1

《宗教改革から19世紀までは》

カトリック教会は正式にはローマ・カトリック教会と呼ばれます。
宗教改革が起こった500年前には西欧世界で絶対的な力をもっていました。反対する者がいれば、各地の王様でもかなわないくらいでした。個人なら処刑されてしまったのです。

ルターがカトリック教会に対する批判、反対を唱え始めたときにも、ローマの権力者たちは破門さえすれば、すぐにも処刑されて、一件は終りになるだろうと軽く考えていました。でも反対にドイツから北欧にかけて大きなルーテル教会となり、聖書に従う信仰に立って教会生活をするようになっていったのです。

そこでカトリック教会はようやくルターの晩年、1545年になってトリエントという所で公会議を開いて、複数の中断をはさみながら1563年まで続けました。一方では宗教改革に強く反対しながら、他方では自分たちなりの教会改革を目指したのです。
次に1868年に第一バチカン公会議を開きましたが、当時の西欧世界の風潮にも応じて、教皇絶対主義を確立してしまいます。その歩みはルーテル教会など他の教会は相手にせず、という立場でした。

ところが1962~65年に開かれた第二バチカン公会議はこの姿勢を一変させました。現代世界におけるキリストの教会の使命、「神の民としての教会」を強く自覚しました。それぞれの国のことばでの礼拝や聖書の翻訳を推進することになり、この世界に対するキリストの教会の使命を考えて、他のキリスト教会諸派との対話や協力を呼び掛け始めたのです。

日本のカトリック教会でもそれまでラテン語で礼拝していましたが、日本語で礼拝するようになり、聖書はプロテスタント諸派と協力した「新共同訳聖書」になりました。今のフランシスコ教皇もこうした新しい姿勢を積極的に進めています。

徳善義和


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