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2017年10月22日

カトリック教会は今 2

《神学対話も始まる》

1970年代に入ると、アメリカを始めとして、国際レベルでも、また日本でも、カトリック教会と様々な教会との神学的な対話が始まりました。
こうした対話の中でも、ルーテルとカトリック、聖公会とルーテル、聖公会とカトリックの間の対話が長続きして、具体的な成果が見えてきていると思います。
私は国内でも国際的にも長いことこの対話の席に加わって、神学的なことだけでなく、個人的な信仰の交わりも深めてきました。

まず最初に洗礼の相互承認をしました。それまではカトリックは他の教会で受けた洗礼を認めず、必ず自分たちの教会で洗礼をやり直していましたが、認めるようになったのです。ルーテル教会とも礼拝で唱えることのある「ニケア信条」について共同の学びをして、歴史上共通の信仰を保っているという確認もしました。

国際レベルの神学対話では、ルター誕生500年記念の1983年には「ルターは共通の信仰の父」と確認し合いましたし、1999年には、宗教改革の際にもっとも論争されたテーマである義認について『義認の教理に関する共同宣言』を出して、基本的なことについての一致と、なお残る諸問題への取り組みの課題を明らかにしました。
最近では宗教改革以来の両教会の歩みを振り返って『争いから交わりへ』という文書を公にしています。

これら二つの文書は日本語にも訳されていますし、日本での対話の中で委員会が共同執筆した『カトリックとプロテスタント どこが同じで、どこが違うか』教文館は予想以上に非常によく読まれています。この本などはカトリックの学校などでキリスト教についての教科書にもなっていると聞いています。一度読んでみてください。
徳善義和



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