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2023年01月25日

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《「弱い人に対しては、弱い人のようになりました。弱い人を得るためです。すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです。福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」》
(新約聖書/コリントの信徒への手紙 一 9章22-23節)

ハローキティでおなじみ株式会社サンリオは、月一回いちご新聞という月刊紙を出しています。その中のコーナー「いちご王様からのメッセージ」では、毎年8月号になると戦争体験を綴ると共に、恒久平和のためには「友情と助け合いが必要」と呼びかけています。この取り組みは、サンリオ創設者である辻信太郎氏による当時の企業理念が今も受け継がれているものです。

辻氏がビジネスを展開する中で常に頭にあったのは、自分の故郷である山梨・甲府が空襲された体験だと言います。

「なぜ罪のない人を殺すのか、殺されなくてはならないのか。当時は『戦争だから仕方ない』って言うんです。私自身甲府の町が焼け野原になっても、日本が戦争に負けるとは思っていませんでした。そういう教育を受けてきたし、国のプロバガンダが刷り込まれていたんです。戦争は絶対にやってはいけないということを、みんなどんどん忘れていっている。体験者は、それを伝え続けなければならない。人間の日本は、自分さえよければいいという国ではなく、仲良くすることを推奨する国であってもらいたい。」と辻氏は言います。

そして、そのために必要な人間同士が助け合い、仲良く生きていける環境を作るためには自分に何が出来るのかと考えた結果「世界じゅうがみんな仲よく」「Small Gift Big Smile」をモットーに「みんなが仲良くなるために役立つ、かわいらしい文房具を作ろう」と、今のサンリオを立ち上げたのだそうです。また、戦災孤児を預かったアメリカ人ファミリーのドキュメンタリー反戦映画『愛のファミリー』はアカデミー賞を受賞し「戦争はダメだ」という思いを抱いている人の多さに一層その思いを強くしたと語っておられました。

パウロは、人がキリストの福音に触れ、救われるためなら「どんなことでもします」と告げています。この「どんなこと」とは、救いを求めている人の心に寄り添い、その人にとって必要な言葉をかけ、関わっていくことを指す言葉です。そして、それはパウロが「福音に共にあずかる者となるため」であると続けていくのです。

長く続くコロナ禍や昨今の乱れた世界情勢の中で、多くの人々の間から平和が失われた時代がやってきたように感じています。その中で聖書の言葉が語るのは、私たちが自分を犠牲にしてまで誰かを助けようとする教えではありません。辻信太郎氏もいうように「みんなが」仲良く平和でいる、そのような福音に共に与るためにキリストの言葉はあるからです。このような時代であるからこそ、互いの心に寄り添いあい、必要な言葉をかけあっていく大切さを、聖書の言葉から聞き取りたいと思うのです。


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Posted by JELC TNG-teens at 13:00 │メルマガ

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